受付終了
2022年度 第1回研究例会
コロナ禍の経験を社会学としてどう捉えるか
2023年3月開催予定の研究例会では、ラウンドテーブル形式で海外事例とその研究手法に焦点を絞った議論を行う。
コロナ禍前から海外でフィールドワーク等に基づいた緻密な調査研究を行ってきた複数の研究者をお招きし、1) それぞれの場がコロナ禍においてどのような経験をし、そこでどのような課題が見えてきたのか、2) 国境を越える移動が長期にわたって制限される中での海外フィールドワークの研究手法に関する課題や発見などについて紹介していただく予定である。その上で、それらの経験を社会学として理解し、捉えるための問いの在処を討論者、フロアとともに議論していきたい。このような狙いから下記のような研究例会を開催いたします。多くの皆様にぜひご出席いただき、ご自分のご経験のご紹介も含めて積極的にディスカッションにご参加いただきますよう、お願いいたします。
開催日時
2023年3月18日(土)14時~17時
報 告
上野貴彦会員(都留文科大学)
「コロナ禍中での『アジア系スペイン人』たちの「共生」実践にみる非移動性・超多様性・極超接続性」
工藤晴子会員(神戸大学)
「『移動できないこと』の共有と現場/フィールド」
鈴木鉄忠会員(東洋大学)
「更新情報なきフィールド調査のリフレクション」
吉田舞さん(北九州市立大学、非会員)
「ストリートから見るコロナ禍:マニラの露天商調査より」
司 会
研究担当理事、研究委員
会 場
東洋大学白山キャンパス(対面方式)およびオンライン(zoom)
ただし、オンライン参加者は視聴のみ(発言やチャット書き込みはしない)
研究例会への参加(対面・オンライン)を希望される方は、以下のgoogle formsに必要事項を 記入し、送信してください。(注:対面の方も申し込みをお願いします。)
対面方式での参加(締め切り 3月8日(水))
【締め切りました】
オンラインでの参加(締め切り 3月16日(木))
【締め切りました】
*対面方式の教室番号、オンライン方式のzoom URLはお申し込みをいただいた方に研究委員より例会前日までにお知らせします。
連絡先
東京都立大学都市環境学部都市政策科学科 山本薫子研究室
東京都八王子市南大沢1-1
E-mail: kahoruko[at]tmu.ac.jp([at]を@の置き換えてください)
担当研究委員
担当理事: 小ヶ谷千穂(フェリス女学院大学)、山本薫子(東京都立大学)
研究委員: 小山弘美(関東学院大学)、村上一基(東洋大学)
◆報告要旨
「コロナ禍中での『アジア系スペイン人』たちの「共生」実践にみる非移動性・超多様性・極超接続性」
上野貴彦会員(都留文科大学)
コロナ禍中では、都市における「共生」に向けた社会運動の主たる舞台もオンラインに移った。これをふまえ、移動しづらくなった多様な人々によるオンラインでの異議申立てと公論の特徴、ならびに調査上の課題について話題提供する。
「『移動できないこと』の共有と現場/フィールド」
工藤晴子会員(神戸大学)
様々な国や地域で渡航制限が進んだ際、「移動できないこと」が広く共有されたのではないだろうか。報告者の当時の難民支援の経験と、2022年に再開した調査から、現場/フィールドとは何か、どこにあるのかを考えたい。
「更新情報なきフィールド調査のリフレクション」
鈴木鉄忠会員(東洋大学)
2020年春にイタリアは新型コロナの感染爆発に直面した。現在、渡航制限は緩和されたが、報告者は2019年夏から調査地への再訪ができていない。更新情報のないフィールド調査・データ・経験にどのような価値と意味があるのかを再考したい。
「ストリートから見るコロナ禍:マニラの露天商調査より」
吉田舞さん(北九州市立大学、非会員)
本報告では、2019年から2022年に行ったマニラのストリート・ベンダー(露天商・行商人)の調査を通し、コロナ禍でのフィールドワークの経験と課題について検討する。
(文責:山本薫子)